老猫の食事の注意点

シニアの猫ちゃんと言っても、実は何歳からがシニアかお分かりでしょうか?人間の年齢にすると、7歳では既に 44歳、12歳では 64歳、17歳では 84歳と言われています。

人間のイメージと重ねてみますと、よく40代を超えると体の変化が明らかになると言われますが、猫ちゃんも同様で、相変わらず動きは機敏だし何も変わらないと思っていても、7歳頃からゆっくりと体調は老化を始めます。

ですから、このあたりからシニアを意識してフードを変える準備をすべきです。

では、具体的にどの点に注意してフードを変えるべきであるか考えてみましょう。

健康状態を知ること。

フードをシニアに変えて行くにあたって、まず重要なのは健康状態です。

シニアになると、当然、人間同様に老化による病気のリスクが上がります。

特にシニアの猫ちゃんは腎不全や糖尿病、甲状腺などの問題が出て来やすくなります。

猫ちゃんは動物病院での診察が苦手な子がとても多いですから、連れて行くことがストレスになりますが、シニアであれば血液検査などで体調をチェックすることが重要です。

体重管理をすること。

シニアになると、寝ていることが増えて来ますし、関節炎などの問題が出て来ることがあります。

ですから、太りやすくなって、それによる関節への負担が増える可能性が出て来ます。

更に、肥満は他の病気に繋がるリスクが高まります。

そのため、シニアフードのガイドラインに沿って適量を与えなければなりません。

運動量を考慮すること。

体重管理とセットになるお話ですが、寝ていることが多くなることで、食べた分のエネルギーを消費しきれないと困ります。

人間同様、良質の食べ物と適度な運動は猫ちゃんにも必要で、特にシニアの段階ではフードを変えるだけではなく、必ず運動量も常にある程度維持しなければなりません。

キャットタワーやオモチャで遊ぶことも考えなければなりません。

シニアフードの概要。

シニアフードとは、①シニアになると働きが低下する傾向にある腎臓に負担が少ない良質のタンパク質を含み、②活動量の低下により太らないように脂肪の量を抑え、③消化しやすい炭水化物をエネルギーとして使われやすくしてあるもの、と言えるでしょう。

病気と食事の関係

ここでは、病気のシニアにとっての食事(食餌)について考えてみたいと思います。

高齢になって体のどこかに異常が出て来ると、丁度、人間が高血圧だから”あれは食べない方が良い”などのドクターからの注意があるように、猫ちゃんも病気によって食餌の内容は気をつけなければいけません。

シニアの猫ちゃんに多く見られる病気を以下に紹介します。

肥満

肥満は病気ではないと思うかもしれませんが、病気と考えるべきです。

先に述べたように、人間も猫ちゃんも、ワンちゃんも、みんな太り過ぎは良くありません。

糖尿病や心臓への負担、関節への負担、など様々なマイナス点があります。

既に太ってしまっている猫ちゃんは、慌てずゆっくりで構いませんから痩せる必要があります。

シニアフードの中でも特にカロリーコントロールされているフードを食べることが必要です。

腎不全

腎不全はシニアの猫ちゃんにはとても多い病気です。

体に入って来るタンパク質が代謝された結果、体の害になるものが出来ます。

健康ならば腎臓で処理して尿として出せるわけですが、腎不全ではそれが出来ません。

その為、体に毒素が溜まって尿毒症になってしまう病気です。

その問題を少しでも防ぐために良質なタンパク質を用い、また、リンとナトリウムの排泄機能も低下してしまうため、リンとナトリウムの制限されたフードを与えなければなりません。

糖尿病

人間と同じように猫ちゃんも糖尿病になることがあります。

特に猫ちゃんで多いのは、インスリン非依存性糖尿病で、フードを摂取してから血糖値が高くなると、膵臓のランゲルハンス島β(ベータ)細胞からインスリン(ホルモン)が血糖値を下げるために分泌されますが、インスリンに対する反応性が低下して十分に血糖値を下げることができません。

その結果、尿にも糖が出てしまう状態です。

特に太った高齢の猫ちゃんは要注意です。

脂肪、タンパク質、食物繊維を多く、血糖値を上げる原因となる炭水化物を制限してあるフードを与える必要があります。

甲状腺機能亢進症

甲状腺は元気を司る器官と言われており、喉の左右に対になってある器官です。

甲状腺の機能が活発すぎるとホルモンが過剰になり、食欲旺盛の割に非常に痩せてしまったり、心臓が異常に速く拍動(頻脈)したり、多飲多尿、攻撃的になる病気で、シニアの猫ちゃんに多く見られる病気です。

甲状腺ホルモンの主原料であるヨウ素を制限したフードが必要です。

腫瘍

腫瘍も人間同様にシニアになると発症する可能性が高くなります。

オメガ3脂肪酸が多く入ったフードを与えるべきです。

老猫におすすめのカリカリ

シニアの場合には、万が一病気になった時に処方食にシフトしやすいように、処方食もラインナップとしてあるフードがおすすめです。

また、フードをきっかけに、普段、敷居が高いと感じてしまう動物病院とのコンタクトを密にしておくと、シニアの体調管理についてのアドバイスを受けやすいと思います。

ドクターズダイエットシニア、ハイシニア

動物病院専用フードで製薬会社が製造している安心ブランドです。

また、処方食も充実しているので、体調に合わせて変更しやすいです。

サイエンスダイエットシニア、シニアプラス、シニアアドバンスド
おなじみの世界的に有名なブランドですが、その分、膨大な研究データを元に細かいステージ別でフードが選べます。

これ以外に肥満傾向のシニアの為にシニアライトもあります。

こちらも処方食が充実しており、シフトしやすいです。

Vets PlanエイジングケアステージⅠ、ステージⅡ、ステージⅡプラス

こちらもおなじみのフランスを代表する老舗ブランドで、シニアのステージに合わせて細かく分かれています。

また、肥満傾向を考慮したライトもあり、処方食の種類も豊富にあります。

有名ブランドは、品切れがあまりないので手に入れやすいことも利点です。

老猫におすすめのウェット

  • サイエンスダイエットシリーズ(ドライフード同様ラインナップの缶詰)
  • ロイヤルカナン
  • フィーラインニュートリションインスティンクティブ7+、エイジング12+

ドライフード同様に、どちらのブランドも長い歴史があり、フード研究が盛んな会社なのでおすすめです。

しかし、猫ちゃんの体質や嗜好性により、合う、合わない、食べない、がありますから、健康診断をしながらじっくりとフードを選んで下さい。

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